―ノミ―
問題となるのは皮膚炎とノミに寄生している消化管内寄生虫です。皮膚炎はペットだけでなく人にも見られ、足首下や背中がよく噛まれます。寄生虫は瓜実条虫と呼ばれ、ペットや人にも稀に感染しますが、見つけるのには少しコツがいります。
ペストも媒介しますが、現状の日本での発生は確認されていません。
―マダニ―
近年、テレビでも報道されたように、人の重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の媒介をしていることがわかっています。
その他、人の感染症ではライム病、ダニ媒介性脳炎、日本紅斑熱、Q熱、バベシア症などがあり、人への感染源として非常に重要視されています。ペットにおいては人と違ってはっきりとした症状を出さないことがあります。
人への感染も考えて、外へ出るワンちゃんや猫ちゃんは予防することを薦めています。
特に当院ではマダニの感染を重要視し、様々な予防薬から検討してその子に合った予防薬を選択しています。
ー混合ワクチンー
主にウイルス性の感染症を予防するために1年に一回打ちます。また、最初の年だけ2~3回追加注射をします。
予防できる種類は動物病院によって少し差があります。当院では以下の種類を選択しています。
猫:3種混合、5種混合、猫エイズ