当院では健康に問題がなければ、避妊・去勢をお勧めしております。麻酔に不安があったり、可愛そうだからという方もいらっしゃいますが、時期や麻酔方法さえ間違わなければ、幾らかの病気を予防できて非常に有用な処置です。以下にそのポイントを列記します。
ー避妊ー
●卵巣・子宮を摘出するので「子宮蓄膿症」などの予防になります。
●犬種や体格にもよりますがおよそ生後6~10ヶ月で初回生理の
前後での処置により「乳腺腫瘍」の予防効果があります。
●性ホルモン性の疾患(脱毛や貧血)のリスクが減ります。
●発情、出血、偽妊娠、ホルモンによるオス犬の誘引を予防出来ます。
●不用意な妊娠が無くなります。
●デメリットとして太りやすくなります。
●避妊時期と犬種によっては中年以降尿漏れが起きる場合があります。
ー去勢ー
●ホルモン性の「前立腺肥大」「会陰ヘルニア」などが予防出来ます。
●陰睾(睾丸が腹腔内に残っている状態)では中年以降に「セルトリ細 胞種」という腫瘍になるリスクが高いのですがそれを予防出来ます。
●ホルモン性の攻撃性の低下が期待できます。
●ホルモン性の疾患(脱毛など)のリスクが減ります。
●デメリットとして太りやすくなります。