いわずと知れた、手術による癌の「摘出」療法です。
場所によって難易度の差はかなりあります。
たとえば皮膚の腫瘍であれば摘出は比較的容易になりますが、
脳や骨盤腔内などは難易度は高くなりますし、肝臓では左右でも難易度が変わります。
血液の癌は手術できません。
骨の腫瘍であれば断肢が適応されるなど侵襲が高い場合があります。
しかし、軟部組織肉腫など腫瘍の種類・場所によってはしっかり摘出することで「完治」が期待できる療法です。
また、摘出することで体積を削減し、抗がん剤やその他の療法で対応できるレベルまで癌細胞数を減らすことも期待できます。
なにせ、癌組織3cmで細胞数約270億個ですからね。。。
免疫細胞療法で、常に増殖中の270億の癌細胞を消失させるのは不可能ですが、
転移の少ない種類の癌であれば手術で十分に根治が望めたりするわけです。
欠点は侵襲が大きくなりやすい事、全身麻酔が必要な事、
癌の種類によっては再発も多々あるという事でしょうか。
色んな癌治療がある中、今なお、癌治療の大きな柱であることに変わりありません。